
こんにちは、定着の樹編集部です!
本日、5月20日は「子連れの日」。
「子(5)連れ(20)」と読む語呂合わせから来ているようです。
今では多くの働く親御さんが保育園にお子さんを預けるケースも増えていますが、
幼稚園や小学校に通うお子さんがいるご家庭では、春休みや夏休み、冬休みといった長期休みの間、
「子どもを見ながら仕事をするにはどうすれば…」と悩む方もいるのではないでしょうか。
今回は、春休み中に預け先の都合で子ども2人を連れて出勤したというA子さん(仮名)にお話を伺いました。
「子連れ出勤」と聞くと、構えてしまう企業も少なくありませんが、実際にやってみるとどんな様子だったのでしょうか?
働く親としてのリアルな声をお届けします。
Q1. まず、ご家庭の状況について教えてください。

夫は自営業で勤務時間が流動的で、私は短時間のパート勤務をしています。
子どもは小学4年生の長女と、幼稚園年中(5歳)の次女がいます。
ふたりともそれぞれの園や学校が終わったあとは、基本的に家で過ごしています。
Q2. 子連れ出勤をすることになったきっかけを教えてください。

春休み中で、幼稚園も小学校もお休みだったんです。
長女は家で過ごすこともできたんですが、次女のお世話をお願いする意味もあって、ふたり一緒に連れて出勤することにしました。
Q3. 会社には相談しやすかったですか?

はい、とても相談しやすかったです。
社長が普段から「家族第一!自分の家族を大切にしましょう。」というメッセージを社内で発信してくださっているので、「連れて行っても大丈夫ですか?」と聞いたところ、即答で「いいですよ」と言ってもらえました。
Q4. 子連れ出勤したときの勤務時間は?

直近では3時間勤務でした。過去には、最長で4時間の子連れ出勤もありました。
やっぱり短時間だからこそ、子どもも無理なく過ごせたと思います。
Q5. 当日、お子さんたちはどんなふうに過ごしていましたか?

パーテーションのあるスペースで、読書やお絵描き、おやつを食べたり、時間を決めてゲームをしたりと、比較的自由に過ごしていました。
特に細かいルールはなく、「邪魔にならないようにね〜」くらいのゆるい雰囲気でした。
Q6. 子連れ出勤をして「良かったな」と思ったことはありますか?

まず、預け先を気にせず予定を立てられるのは本当に助かります。
また、「親の背中を見て育つ」ってほどじゃないかもしれませんが、子どもにとっても「働くってこういうことなんだな」と感じる機会になったのかなと。
多様な働き方を、家庭の外でも身近に見せられるのは、親としても嬉しいことです。
Q7. 逆に、大変だったことや戸惑ったことはありましたか?

子連れ出勤を始めた当初は、子どもが飽きてしまった時に困ることもありました。
でも回数を重ねるうちに、子ども自身が時間の使い方を学んでくれて、今では「また事務所に行きたい」と楽しみにしているようです。
Q8. 一緒に働く上司や同僚の対応で印象に残っていることはありますか?

とても自然に、いつも通りに接してもらえたのが本当にありがたかったです。
私は、社長と上司との3人チームで仕事をしているのですが、
社長は三姉妹の父ということもあり、我が家の娘たちの行動に全く動じず、自然に受け入れてくれる姿勢が本当にありがたくて。
上司も娘たちを温かい目で見守ってくださり、時々声をかけてくれることで、子どもたちも自然にその場に馴染めていました。
お二人とも、オンラインミーティング中に子どもがひょっこり映り込んでも、何も気にせずそのまま仕事の話を進めてくれて――
「子連れ出勤だから」と特別扱いせず、当たり前のように受け入れてもらえる空気があることが、何より安心につながったと感じます。
Q9. 他の企業でも子連れ出勤制度を検討しているとしたら、どんな工夫があるといいと思いますか?

そうですね。子どもが使えるテーブルやちょっとしたスペースがあるだけでも、安心感は全然違うと思います。
あとは、うちのように「短時間勤務の日だけOK」といった条件があると、企業側も導入しやすいのではないでしょうか。
もちろん、活発で室内遊びが苦手なお子様の場合は、怪我の危険も伴うので難しいと思います💦
だからこそ、「誰でも使えるけど、使うことを強制しない」制度設計や空気づくりがとても大事だと感じています。
A子さん、ありがとうございました!
「できるかできないか」ではなく、「まずはやってみる」「相談してみる」ことができる職場って、本当に心強いですね。
A子さんと職場の皆さんの経験が、子育て中の方々が安心して働ける職場づくりのヒントになれば嬉しいです。

子連れ出勤のように、働きやすさは「制度」だけでなく、職場の空気や関わり方から生まれるのかもしれません。
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