昨今、男性の労働環境は大きく変化しています。この変化は、社会全体に大きな影響を及ぼしています。
男性の育児・家事参画と職場での男女共同参画
いまや、男性の育児・家事の参画は当たり前、という時代になりました。
職場での育児や家事の強制休業を受ける男性も増え、家庭と仕事の両立を支援する企業制度も増えています。 さらに、職場での男女共同参画が促進されていることで男性が優位とされていた企業の上層部が、今では女性も同じような立場になっています。
以上のように、男性の労働環境は最近では大きく変化しています。
これらの変化は、男性がより柔軟な労働市場に参入し、より充実した生活を送ることを可能にしています。
男性の「新たな」職種への参入拡大
以前は、「男性が就くことが多い職種」「女性が就くこと多い職種」が分かれており、それを越えることは難しい、と暗黙の了解になっていたように感じます。しかし、昨今ではこれまで女性がメインの領域であった職種にも就くケースが増えてきました。
男性の新たな職種 具体例
- プライベートナース:訪問看護師として、訪問先の人々の介護や福祉支援を行う仕事。
- 家事代行サービス:家事代行業務を行うサービス。
- 看護師:看護師として病院や介護施設に勤務する仕事。
- 教育関連職:保育士や児童福祉士などの教育関連職に就く仕事。
- 裁縫:服や布製品を裁縫する仕事。
- 美容関連職:美容師や美容アドバイザーとして働く仕事。
- セラピスト:心理療法やカウンセリングを行う仕事。
- 販売職:(これまでメインが女性だった商材の)販売職に就く仕事。
- 福祉関連職:福祉士などの福祉関連職に就く仕事。
男性の両立支援への取組 日本企業の性別両立政策について
日本企業でも男性の両立支援への取組が始まっていることは周知の事実でしょう。
男性が職場で仕事をしながら家庭の責任を果たすことを支援するため、柔軟な勤務制度を導入しています。
- 在宅勤務や短時間勤務などの体制を整える
- 勤務時間を柔軟に変更できるようにする
- 男性が子育てに携わることを奨励するため、休業申請を受け入れる
- 子育て費用の支給を行なう
- 男性の両立支援教育の充実
これらの取組みは、男性の両立を支援するとともに、男性が職場で働きたいという思いを大切にし、仕事と家庭の両立を支援するものとなっています。
男性両立支援取組における弊害
長く続いてきた慣習を替えていく事には弊害も生まれます。
(具体例)
- 男性が子育てに参加し、仕事を休むことで、仕事上の機会を男女問わず、他者へ提供する可能性がある。
- 柔軟な勤務制度を採用することで、男性の職場での地位が低下する可能性もある。
- 男性が家庭の責任を担う場合、仕事上の負担が増える可能性がある。
これらの弊害を避けるために、企業は、男性をサポートするだけでなく、女性の活躍を積極的に支援するとともに、双方の人材を活かすために、仕事と家庭の両立を支援する取り組みを行う必要があります。
まとめ
男性の両立支援のために、男性が子育てに参加するために重要なことは、職場環境を整えることです。
仕事上の負担を分担する仕組みを導入することで、男性が家庭と仕事の両立を行うことを支援することも重要です。
さらに、女性の活躍を積極的に支援するため、女性専門家を取り入れていくなど、性別両立政策を全社的に取り入れていくことも重要です。
女性の両立支援に目が行きがちですが、この記事をきっかけに、働き方・働く市場の変化に伴う、男性の両立支援も併せて積極的に取り組んで頂けると幸いです。