2024.03.12

何のために「人材育成」は必要なのか?~人材育成6つの目的~

そもそも「人材育成」は何のために?

多くの企業で取り組まれている「人材育成」。人材育成は企業や社員の成長のためには不可欠なプログラムです。

しかしなぜ「人材育成」が必要であるのか、知っているようで実は知らないなんて方もいるのではないでしょうか。改めて人材育成の目的について以下で振り返っていきましょう。

人材育成 6つの目的

①会社の成長のため

人材育成の最終的な目的は、「企業が発展するため」。(※ここでの「企業の発展」の定義は、「売上・利益を増やす」「雇用を増やす」ことを指します。)

企業が発展するためには、経営者が率先して「企業の目的・理念」を実現に向けて実行していく必要があるでしょう。目的・理念を実現するためにどのような人材が必要か考え、採用・育成を進めていきましょう。

 

②個人スキルやチームワークの強化

少し基本的な話から…。チームとは、個人個人が集まってできあがった組織のことですよね。

もしチームメンバーの誰か1人が目標を達成すれば、それがチーム全体の目標達成につながるといえるでしょう。チーム内の個々のスキルが高ければ高いほど、より短期間で目標達成が可能になりそうですよね。

さらに、チーム全体の連携を強化するとプロジェクトはスムーズに進んでいくでしょう。

個人スキル向上の他、チームメンバーを知ることやコミュニケーションの活性化も図っていくと良いかもしれませんね!

 

③目標を持って行動できるようにする

時には従業員自身がやりたくないと感じる仕事をさせることもあるかと思います。本人が望まない作業が長期にわたって続くと、従業員のモチベーション低下にもつながってしまいます。

その対策として、従業員1人ひとりに目標を立てさせるのはいかがでしょうか。目標設定は「今自分の目の前にある業務は、いつの何のために必要なのか、それは自分が目指すものに繋がる手段であるか」を考えさせるきっかけとなります。

目標設定は中長期と短期に分けて考えると、従業員のモチベーション維持・向上を図れるでしょう。

 

④コーチングスキルを持ってもらう

会社を設立してから時が流れると、企業の成長とともに一緒に働く新たな仲間も増えていくでしょう。

上司はもちろん、先輩社員は、教育係として後輩社員に会社のことや仕事の手順を教えることになります。「分からないことや知りたいこと」「どんな教え方だと効率よく覚えてくれるか」などを考えるコーチングスキルは、多くの従業員が持っておくといいでしょう。

質の良い教育を受けた新入社員が今度は先輩社員として教育係になった時、教わった当時と同様に…いや、それ以上に質の高いレクチャーを後輩に提供できるのではないでしょうか。

 

⑤次世代のリーダー育成

多くの仕事は複数人でプロジェクトを進めることになります。②でも少し触れましたが、チーム連携を強化することでプロジェクト進行が円滑になるというのは皆さんご存じかと思います。

チーム全体が良い雰囲気の中で仕事を進めるには、リーダーという存在が重要になります。

リーダーとして必要なスキルは、④でも述べた「コーチングスキル」の他、「コミュニケーション能力」「業務・人材管理能力」「課題を発見し、解決していく能力」などが挙げられます。

今のリーダーポジションの従業員はもちろん、次のリーダー候補となる若手も含めてリーダー育成を積極的に行っていきたいですね。

 

⑥社員の離職防止につなげる

これまで述べたことを継続して実行すれば、従業員1人ひとりが才能を発揮し、「自分はこのチーム・会社に必要とされている」「ここでなら自分のなりたい将来像を実現できる」など、自己肯定感を高めてくれるでしょう。

人材育成を通して社内にいる全員がお互いの価値を認め合う職場環境をつくり、従業員の定着を図っていきましょう。

まとめ

今回は「人材育成」の6つの目的について挙げました。

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①会社の成長のため

②個人スキルやチームワークの強化

③目標を持たせる

④コーチングスキルを持ってもらう

⑤リーダー育成

⑥社員の離職防止につなげる

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以上の目的を改めて振り返っていただき、目的意識を持った人材育成プログラムを再考してみてはいかがでしょうか。

 

【参考サイト】
人材育成の9つの目的とは|企業における人材育成の効果的な目標の立て方_Schoo for Buisiness
人材育成には目標設定が最重要!効果的に計画を実現する目標の定義とは?_ボーグル
人材育成目標の設定手順は?部署別の目標例や達成のポイントを紹介_ツギノジダイ
どうして人材育成は必要なのか?企業が意識したい目的とは?_CBASE