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■従業員の短期離職は3割!?なぜ?
「従業員がすぐ辞めていってしまう…なんとかして短期離職を防ぎたい!」
そう悩む経営陣や人事担当者は多くいらっしゃるかと思います。
※短期離職(早期離職)とは、就職してから3年以内の離職を指します。
厚生労働省が令和4年に発表した調査では、新卒入社をした社員における3年以内の離職率は高卒で約4割(35.9%)、大卒で約3割(31.5%)でした。
また、中小企業庁から発表されたデータによると、中途採用者の3年以内での離職率は30%を超えているとのこと。
半数近くが短期離職してしまう原因には、恐らく「採用ミスマッチ」があると考えられます。
■採用ミスマッチを防ぐ5つの方法
従業員の採用ミスマッチは、企業にとって重要な問題の1つです。
採用ミスマッチが発生すると、従業員と企業との間に相互不信が生じ、生産性が低下する可能性があります。
ここでは、従業員の採用ミスマッチを防ぐために企業ができることについて、いくつかの方法を紹介します。
1.求人募集の適切な設計
求人募集の適切な設計は、従業員の採用ミスマッチを防ぐための最も基本的な方法の1つです。
求人募集は、求職者に自社に興味を持ってもらうための最初のステップです。
企業は求人募集の際に、必要な能力やスキルを正確に記述し、求職者が応募する前に、自社の文化や雰囲気などについての情報も提供することが重要です。
2.面接プロセスの改善
面接は、採用の最終段階であり、求職者と企業との間で相互理解を深めるための場でもあります。
企業は質問内容の質や面接官側のスキルを向上させることによって、より適切な人材を採用することができます。
3.新入社員の研修プログラムの設計
新入社員の研修プログラムは、新入社員が仕事を始める前に必要なスキルや知識を習得できるようにすることが目的です。
企業は研修プログラムを綿密に設計し、新入社員に必要なスキルや知識を提供することによって、従業員のミスマッチを最小限に抑えることができます。
4.社内文化の改善
社内文化は、企業の雰囲気や価値観、行動規範などを含む、企業全体の文化や風土を指します。
企業は従業員との相互理解を深め、従業員のモチベーションや満足度を高めるために、社内文化を改善することが重要です。
社内文化の改善には、従業員とのコミュニケーションの改善や、働き方の改革、福利厚生の改善などが含まれます。
5.外部の専門家との協力
外部の専門家による人事コンサルティングサービスや採用支援サービスの活用も有効的でしょう。
社外の専門家を利用することで、従業員の採用プロセスをはじめとする人事システムを改善することができます。
また、人材紹介会社を活用することで、適切な人材を採用することができる可能性も高まります。
■まとめ
以上、従業員の採用ミスマッチを防ぐために企業ができることについて、5つの方法を紹介しました。
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ぜひこれらの方法を組み合わせて採用プロセスの改善に取り組み、従業員の定着を図ってみてはいかがでしょうか。
【参考サイト】
中小企業白書2015年版の概要_中小企業庁
新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します_厚生労働省