ワークライフバランスの定義 (内閣府)参考リンク 仕事と生活の調和 |
男女共同参画が謳われている昨今、男女共にワークライフバランスを整えることは重要な課題となっていると感じます。
しかしながら、身体的な特徴から派生する環境(出産・育児など)、ストレス(更年期など)、担う責任(経済的安定など)など、男女差が生じてしまう事は避けられません。
そんな男女差について、今回は、女性が感じる年代別ストレス・環境における就業意欲などを掘り下げ、職場内の女性メンバーへの理解を深めて頂けると幸いです。
女性に起こりやすい20~40代 年代別ストレス要因
▼20代~将来の不安▼
- 仕事(新社会人)
- 人間関係(学生から社会人として)
- 自分の時間がない(仕事中心・プライベートが確保出来ない)
- 結婚・妊娠・出産・子ども(身体的・環境の変化)
▼30代~将来・経済面の不安▼
- 仕事(責任・役職増える/家庭との両立)
- 人間関係(職場・子どもの保護者として)
- 自分の時間がない(仕事・家事・子ども・夫)
- 子ども(進学、反抗期)
- 夫(仕事、価値観)
▼40代~経済面の不安▼
- 介護(親・夫)
- 健康(自身・親・夫)
- 仕事(家庭との両立)
- 人間関係(職場・子どもの保護者として)
- 自分の時間がない(仕事・家事・子ども・夫)
- 子ども(ひとり立ち)
- 夫(仕事、価値観)
▷参考リンク:20~50代女性 428人(花王 生活者研究センター調べ)
上記のように、年代を重ねる毎にストレス要因も増えていきます。
特に、働き盛りと言われる30代~40代では、仕事以外のストレス負荷も多くなり、就業との両立に悩む状況が見えています。
女性が職業を持つことに対する意識の変化
女性が感じるストレスが年代が上がるにつれ多岐に渡ることが分かりましたが、職業を持つことへの意識はどうでしょうか?
内閣府が2016年に実施した意識調査では、「子どもが出来ても、仕事を続ける方が良い」という問いに対し、1992年では26.3%の女性が「子どもが出来ても、職業を続ける方が良い」と回答していたにも関わらず、2016年には55.3%もの女性が「子どもが出来ても、職業を続ける方が良い」と回答しています。
▷参考リンク:女性が職業を持つことに対する意識の変化 | 内閣府男女共同参画局 (gender.go.jp)
また、総務省が2011年に実施した「年齢階級別女性の就業率の推移」では、1980年には20~39歳までの平均は54.8%だった女性労働力が2011年には平均66.3%まで伸びています。
▷参考リンク:
女性の就業状況の変化 (mlit.go.jp)資料)総務省「労働力調査」より国土交通省作成
就業率の推移 | 内閣府男女共同参画局 (gender.go.jp)
女性が働く理由TOP5
- 家計の収入を増やしたい
- 社会に関わりたい
- 将来のため、生活力を身につけたい
- 社会の中で能力を伸ばしたい
- 生活に張りが欲しい
▷参考リンク:女性が働く理由
まとめ
一緒に働く女性スタッフへ、なぜ働く事を選択したのか、を聞いた事はありますか?
特に、女性が働く理由の2位以下に着目してほしいと思います。
必ずしも家計収入の為ではないという点。就業への強いエネルギーを感じませんか。
女性が家庭を守ることに一生懸命だった時代から、社会貢献・自身の能力向上を目指す時代へと変わりました。
しかし、身体的な特徴から家庭との両立に悩み、自身のワークライフバランスがうまく調整できない事も少なくないと感じます。
女性が職場に求める事は、女性が置かれている状況への理解だと考えます。
一緒に働く女性の「働きたいと思った理由」「働く楽しみ」などコミュニケーションの中で気軽に話せる環境が作れると良いですね。
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