
こんにちは、はっしーです!
今回は、先日参加したとあるセミナーで印象に残ったお話を、定着の樹の読者の皆さまにもぜひ共有したく、記事にまとめてみました。
登壇されたのは、愛知県にある老舗の缶メーカーの社長さん。
自社のリブランディングやミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の策定と、それをどう社内文化に根づかせていったのかについて語ってくださったのですが、中でもとても印象に残ったのが、
「言葉が思想に表れるんです。」
という一言でした。
この記事では、「言葉遣い」が企業文化や働く人の意識にどう影響するのか、私がセミナーで聞いたこともとに一緒に考えていきます。
目次
1. ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)とは?
まずは、話の背景として「MVV」について簡単に整理しておきましょう。
- ミッション(Mission):企業の社会的使命や存在意義。「何のために存在するのか」
- ビジョン(Vision):将来の「あるべき姿」や「目指すゴール」
- バリュー(Value):行動指針や価値基準。ビジョンを実現するための行動の軸
これらがしっかりと言語化され、社内で「共通のものの見方」として少しずつ共有・実践されていくことで、組織としての方向性が定まり、一人ひとりの判断や行動も自然と統一感のあるものへと変わっていきます。
今回セミナーでお話してくれた社長さんの企業では、
「MVVを一律に浸透させる」のではなく、共感できる部分を大切にして、それぞれが自然と体現していくことを重視されていました。
そして、そのきっかけのひとつが、社内の言葉遣いを見直すことだったのです。
2. 「ヤマト来たよ〜」はNG!?社内の何気ない言葉遣いが生む影響
セミナーの中で社長さんが語ったのが、社内で日常的に使われる言葉の見直しについて。

たとえば、“ヤマト来たよ〜”とか“佐川来たよ〜”って、つい言いがちですよね。
でも、それは社外の方を呼び捨てにしているのと同じ。
そういう言葉をやめよう、というのを社内で共有しています。
とお話されていました。
社内では“さん付け”の徹底を実施し、宅配業者さんはもちろん、お客様や協力会社の方々に対しても、敬意を持った呼び方を徹底しているそうです。

“ヤマト”って言った瞬間に、なんとなく“雑に扱ってもいい存在”っていうマインドが染み込んでしまう…
自分が発した言葉ひとつで、仕事におけるアウトプットって変わると思うんですよね。
この言葉に、私自身もハッとさせられました。
言葉遣いが“思想”をつくるという視点
社長さんは、さらにこんな例をあげてくれました。

弊社のように「宝物を大切にしよう」って掲げている会社が、
お客様の名前を呼び捨てにしていたら最悪ですよね(笑)
言葉の選び方や使い方が、日常の業務姿勢やアウトプットにまで影響していく。
だからこそ、社内でも裏表なく、日々の言葉を大切にすることが大事だと実感されているそうです。
「言葉が思想に表れる」という言葉の意味が、ぐっと深まる一例でした。
3. “社内用語”や“身内ノリ”、見直すタイミングかも?
皆さんの職場では、日常的に使っている“社内用語”や“身内ノリ”の言葉、ありませんか?
たとえば、
- 「営業のアイツ」
- 「あの部署の人」
- 「派遣さん」「事務の子」 など…
こうした言葉は、悪気がなくても無意識に上下関係をつくったり、相手への敬意が薄れるきっかけになることがあります。
そして、それが社内の風通しや人間関係の“温度”に影響してくるかもしれません。
言葉遣いは、「社内の空気感」や「働きやすさ」に直結するもの。
あえて見直してみる価値はあるのではないでしょうか?
4. さいごに:「言葉遣い」が信頼と定着をつくる
職場でのちょっとした言葉遣いが、社内外の信頼関係や“働き続けたくなる職場づくり”にまでつながっているかもしれません。
今回のセミナーを通して、「言葉が思想に表れる」という言葉の重みを、改めて感じました。
皆さんの職場でも、「つい言ってしまっている言葉」がないか、少しだけ意識を向けてみてはいかがでしょうか?
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