2025.06.17

チームを変えるのは、応援の数と熱量?~子どもの部活から学ぶ~

こんにちは、編集部のはっしーです!

今回は、子どもとスポーツに関する話題から、職場の組織づくりや定着に通じるヒントを得たお話をご紹介します。

1.  娘の部活の大会で気づいたこと

先日、代表の渡辺が中学生の娘さんの部活の大会に応援に行った時のこと。

渡辺

うちの子のチームは残念ながら負けてしまって……
でも、本人はあんまり悔しがってなかったんだよね😅

はっしー

まあ、中学の部活って強制みたいなもんですし、最近は勝ち負けのこだわりない子もいるんじゃないですかね~

渡辺

ただ、他校の強いチームの応援がすごくて。
部員が多かったから、その分、親や関係者の人数も多くて……。
掛け声の声量とか一体感とか、印象的でしたね。

はっしー

気合が違いますね😯

渡辺

そのときに、“数が増えると、質も上がる”ことってあるんだなって思ったんですよ。

たしかに、誰かのプレーや働きに、複数人の“応援”が加わることで、「勝たなきゃっ!」といった気持ちやプレッシャーが高まる。

そうした環境があるからこそ、子どもも大人も本気を出せたり、力を出し切れたりするのかもしれません。

※もちろん一方で、「自分の試合を親に見に来てほしくない」と感じる子どももいます。(私もスポ少時代そうでした笑)
 全員が“家族に家では見せない自分の外の顔を見てほしい”わけではありません。
 応援がありがたいと感じる子もいれば、そっとしておいてほしいと思う子もいますよね。
 子どもによって感じ方はさまざまですし、その多様性も大切にしたいものです。

2.  応援する親が、野球部を変えた話

この話を聞いて、私が思い出したのは、夫の高校時代の野球部でのエピソードでした。

当時の野球部は、監督の意向で“ゲリラ練習試合”が日常的に行われていたそうです。

はっしーの夫

当日の朝、みんな学校に集まってから、監督さんに『今日は〇〇高校と練習試合だ!』て言われてすぐバスに乗って向かう…ってことがよくあったんだ。

部員たちは突然遠征に向かう…そんな形だったため、保護者はどこで何をしているのか把握するのが困難でした。

はっしーの夫

それで親の会の会長やってる俺の父ちゃんがさ、
俺に『練習試合の場所が分かったらすぐ連絡して』って言ってきてさ。
それからは、監督さんから行き先告げられたら俺がこっそり父ちゃんにLINEで「○○行く」って送ったんだ。

そしたら父ちゃんは他の親御さんたちにも連絡して、徐々に応援に来る人が増えていったんだよね。

お父さんの計らいで、部員の親御さんたちに練習試合の場所が伝わり、次第に試合がある度に親御さんたちが応援・サポートに来るようになったとのこと。

最初はマウンドから観客席に軽く会釈をする程度だった監督も、やがて親御さんたちに自ら次の試合予定を伝えるようになり、保護者と指導者の間に信頼関係が生まれていったそうです。

部員の親たちは、“試合を観に来るのが当たり前”の雰囲気の中で、チームを応援し、支える文化をつくっていきました。

そして夫が3年生の時は、甲子園まであと一歩というところでしたが、夏の県大会で準優勝という成績を収めました。

3.  応援の“数と熱量”が、チームの空気を変える

この2つのエピソードには共通点があります。

それは、プレイヤー本人だけではなく、周囲の応援・関与の“数と熱量”が、チームの空気や成長を大きく左右するということ。

誰かに見てもらっている。気にかけてもらっている。応援してもらっている――

そんな実感は、人を安心させ、力を引き出し、継続する力になります。

これは、仕事の場面においても通じるものがあるのではないでしょうか。

4.  社員の定着に必要なのは“孤立させない”関係性?

従業員が辞めずに育つかどうかは、その人の性格やスキル以上に、「ここにいていい」と思える環境があるかどうかにかかっています。

  • 一緒に声をかけてくれる先輩がいる
  • 気にかけてくれる上司がいる
  • ちょっとした変化に気づいてくれる仲間がいる

これらすべてが、“応援”であり“つながり”です。

孤立させないこと。関係を結ぶこと。

それが、社員の定着には不可欠だと考えます。

5. 応援される企業こそ、成長し続ける組織に

さらに視点を広げてみれば、これは“会社”という組織全体にも言えることだと思います。

  • 自社の商品やサービスを「もっと多くの人に知ってほしい」「もっと良くしたい」と考えてくれる社員がいるか
  • その社員の家族友人が理解してくれているか
  • 取引先金融機関株主地域の人未来の仲間たちが、会社を「応援したい」と思ってくれるか

これらすべてが、会社のステークホルダー。

数が多ければいい、というわけではないかもしれません。

しかし、「共感してくれる人の輪」を広げていくことが、企業の成長にも、社員の定着にもつながるのではないでしょうか。

まずは、対話から。
そして、小さな共感の積み重ねから。

企業にとっても、応援の“数と熱”が、未来をつくるのだと思います。


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